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書籍紹介
論集
戦争・文学・表象
試される英語圏作家たち
著者 | 福田敬子・伊達直之・麻生えりか・西本あづさ 編著 富山太佳夫 序 |
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全13編の論考を4部にまとめた論文集。第1部「戦争,社会,個人」第2部「戦争の歴史化」第3部「偏在する遠い戦争」第4部「日常に潜入する戦争」
判型・頁数 | A5判上製・329頁 |
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定価 | 本体3,500円+税 |
ISBN | 978-4-7553-0283-1 |
出版年月 | 2015年2月 |
目次
序 戦争と…… [富山 太佳夫]
第一部 戦争、社会、個人
1.内乱というモーメント
『ウェイヴァリー』とブリテンの読者共同体 [松井 優子]
2.南北戦争後の「酒」と「金」
「禁酒作家」ルイザ・メイ・オルコットの場合 [福田 敬子]
3. アスレティシズムへの抗議
イーヴリン・ウォーとアレク・ウォーのパブリック・スクール表象 [三枝 和彦]
第二部 戦争の歴史化
4. 「正史」と「記憶」
独立後のアイルランドとW・B・イェイツ [伊達 直之]
5.ユダヤ人、ホロコースト、そしてアイリス・マードック
ポスト・ヒットラーの世界における癒しの可能性 [大道 千穂]
6. 世界の中心で歴史を抱きとめる
ロバート・ペン・ウォレンと冷戦 [越智 博美]
第三部 偏在する遠い戦争
7. 再メディア化された戦争
女性たちが描いたクリミア戦争 [加藤 匠]
8. サモア人になる
R・L・スティーヴンソンとサモア [小堀 洋]
9. イギリスの原爆小説
カズオ・イシグロとカミラ・シャムジー [麻生 えりか]
第四部 日常に潜入する戦争
10. 教育、自然、戦争
『さびしさの泉』と『帰郷』 [高橋 暁子]
11. 二度の大戦とブラックアウト
ヴァージニア・ウルフの『幕間』 [加々美 成美]
12. 空襲下の嘘と隠蔽
ボウエンの『日ざかり』と言語の混乱 [小室 龍之介]
13. アメリカ侵攻の悪夢
戦争映画としてのヒッチコック『鳥』 田中 裕介